調査員:Shinichi
街中でたまに見かける金券ショップ。
ショーケースに色々な種類の金券が並べられていますが、そもそもどのような方が利用するのでしょうか?実は金券ショップの詳細を知ることで現金やクレジットカードを使うよりもお得にお買い物ができてしまいます。
金券ショップの利用者は世代を問わず40%程の人が利用したことがあると回答しています。
この記事では、金券ショップの利用者について調査しました。
全然利用したことがない方からすると、「金券ショップはちょっと怪しい?」と思う人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなお得に活用している人はどういった人か、以下の内容でご紹介します。
金券ショップを上手に利用すると、お得にお買い物ができるのでぜひ最後まで読んでみてください。
金券ショップの利用者ってどんな人?
本項では、金券ショップの利用者に対する市場調査の結果を以下の点からご紹介します。
2009年、20代から60代の男女を対象に金券ショップの利用に関して、インターネットによるアンケート調査が行われました。
この市場調査は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営するサイトにて掲載されています。
- 金券ショップ利用者は世代を問わない
- 金券ショップ利用者は男性が若干多い
- 金券ショップ利用者の頻度
引用:金券ショップ | 市場調査データ | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト
金券ショップ利用者は世代を問わない
金券ショップというと、馴染みがない方もいるのではないでしょうか。
金券ショップ利用者の特徴は、世代を問わないという点です。
インターネットやネットオークションなどが普及し、20代など若者の利用者は少ないのかと思いきやそうではありません。
- 20代の利用率:36.0%
- 30代の利用率:38.5%
- 40代の利用率:44.5%
- 50代の利用率:39.0%
- 60代の利用率:37.5%
この調査では世代別・性別毎に統計がとられており、最も利用者が多い世代は40代男性でした。
反対に最も利用者が少ない世代は20代女性と60代女性でした。
世代ごとの利用者は若干の差はあるものの、20代から60代の利用率は40%前後であり、世代を問わず利用されていました。
金券ショップ利用者は男性が若干多い
先ほどの調査結果を性別ごとに分けると以下の結果でした。
- 男性の利用者は40%
- 女性の利用者は38%
若干男性の方が多くなっていますが、男女ともに大きな差は見られませんでした。
金券ショップ利用者の頻度
市場調査の結果では、全体の利用率は39%でした。
この調査では、さらに利用者の頻度を調べています。
利用者の頻度を以下の4つにわけます。
- よく利用している
- たまに利用している
- 利用経験はあるが現在は利用していない
- 利用したことがない
全体の利用者は39%ですが、その内訳をご紹介します。
- よく利用している:8%
- たまに利用している:31%
- 利用経験はあるが現在は利用していない:29%
- 利用したことがない:32%
この調査では、利用率を「よく利用している」「たまに利用している」から集計しています。
1度でも利用した人を含めると金券ショップの利用率は68%です。
この傾向は、20代から60代のどの世代においても同じ傾向です。
なんだか怪しい?そもそも金券ショップとは何か?
金券ショップというとなんだか怪しいイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
インターネットで調べると、中には詐欺が心配との声もありました。
本項では金券ショップの安全性を始め、金券ショップの詳細について以下の内容でご紹介します。
金券ショップは古物商の許可がいる
金券ショップは、古物商の許可を得て営業しています。
古物商は、古物営業法と呼ばれる法律によって定められています。
金券ショップではチケット類、切符類は換金性が高く、クレジットカードによる犯罪などに利用されるかもしれません。
そのため古物営業法では、盗品等の売買の防止、被害品の早期発見により窃盗その他の犯罪を防止することが義務付けられています。
金券ショップで売却する時は、偽造や詐欺に合わないために本人確認が求められます。
金券ショップは安く買える
金券ショップがお得に買える理由は、金券に記載されている額面金額よりも割安な価格で購入できるからです。
どのぐらい安くなっているか気になるところですよね。
1000円のJCBギフトカードの値段についていくつかの店舗を調べると、980円代で販売されていました。
さらにJCBギフトカードには10枚セットや50枚セットもあり、購入先が決まっている方にはよりお得に買えるでしょう。
金券ショップで販売している商品は
金券ショップで販売している商品で最もイメージしやすいのは、前項でご紹介したJCBギフトカードや新幹線のチケットではないでしょうか。
金券ショップでは、他にも幅広く商品が取り扱われています。
金券ショップで販売している商品の一例をご紹介します。
販売されている金券一覧
- JCBギフトカード
- 新幹線のチケット
- QUOカード
- 図書カード
- 飛行機のチケット
- 百貨店の商品券
- 切手
- はがき・年賀はがき
- 株主優待券
- レターパック
- JTB旅行券
- レジャー券
- 収入印紙
金券ショップでは、商品券やギフト券に関わらず、年賀はがきや収入印紙も販売していました。
金券ショップ利用の注意点
ここからは金券ショップを利用する際の注意点として以下の3つをご紹介します。
金券ショップを利用する注意点
ほとんどの金券ショップでクレジットカード決済ができない
ほとんどの金券ショップでは、クレジットカード決済ができないので注意してください。
理由は主に2つあります。
1つは金券ショップが利益率の低い商売だからです。
クレジットカード決済だと、お店側に決済手数料として3%前後の負担があります。
この負担が経営を圧迫するので、手数料のかからない現金取引が中心なんです。
大黒屋を例にすると、JCBギフトカードは97%前後の買取率になります。
当然元値と同じでは売れないため、上乗せできる利益は最大でも2.99%が限界ですよね。
決済手数料の負担があるクレカだと、利益がなくなるどころか赤字になる可能性も。
売れば売るほど、経営困難になってしまいます。
もう1つの理由が、契約時の審査に通りにくいからです。
カード会社はクレカの利用規約で、現金化目的の利用を禁止しています。
金券ショップでクレカ決済ができると、現金化目的の利用がしやすくなるのが問題。
だからカード会社との契約審査が通らず、利用できないケースも多いんです。
こういった2つの理由から、金券ショップでは現金取引が中心になります。
クレジットカードでの購入はほぼできないので、購入の際はお金を用意してから行ってください。
ただし、買取時の支払いも現金になるため、現金化には便利です。
買取価格は店舗によって異なる
買取・購入の際、店舗によって換金率は異なり、買取価格が10%程も差がある場合があります。
換金率は店舗の立地条件や規模、買取方法によっても異なります。
金券ショップの買取方法は、店舗買取と郵送買取の2パターンです。
店舗買取は店舗に直接商品を持っていくためスピーディーに換金できます。
郵送買取はネットで申込後、郵送で商品を金券ショップに発送します。
店舗買取より郵送買取の方が換金率が高くなっています。
ただし、郵送買取の場合は送料や振込手数料、返品送料などは個人負担です。
そのため高額な金券買取の場合、郵送買取がおすすめです。
時間に余裕のある方は、複数の店舗を比較してみてもいいかもしれません。
新幹線の回数券は注意が必要
通常、新幹線の回数券は複数枚セットになって販売されていますが、金券ショップで販売されている回数券はバラ売りです。
このバラ売りの回数券を購入する際は、以下の3点に注意が必要です。
- 回数券には有効期限がある
- ゴールデンウィークやお正月など、使えない期間がある
- JRで払戻ができない
以上の点に考慮し、購入する必要があります。
未成年からの買取は禁止
金券ショップは古物商に該当します。
そのため未成年からの買取は法律で禁止されています。
しかし、親が同伴している場合買取は可能です。
未成年が金券ショップを利用する際、保護者と一緒に行き、保護者に同意書を書いてもらう必要があります。
金券ショップの利用者に関するよくある質問
最後に金券ショップ利用者に関するよくある質問をご紹介します。
- コンサートのチケットは売っている?
- 金券ショップでは、コンサートなど公演チケットを購入できます。
宝塚、劇団四季、ミュージシャン、クラシック、スポーツ観戦など様々な公演チケットが取り扱われています。
ただし2019年6月に特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律が施行されています。
今まで、人気ミュージシャンのコンサートチケットが定価以上の高額な値段で取引され、転売目的で買うために購入する事例が数多くありました。
そういった事例を取り締まるためにできた法律です。
これらの法律に違反した場合には、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金に処せられます。
金券ショップで公演チケットを購入する際は、「チケットお預けご依頼書」などを記入し、転売目的でないことに同意する必要があります。 - 金券ショップを利用する際に必要なものは?
- 金券ショップを利用する際に必要なものをまとめました。
- 店頭買取の場合:運転免許証など本人確認書類
- 郵送買取の場合:運転免許証など本人確認書類、銀行口座
- 10,000円以内の場合本人確認書類が不要な場合も
- 買取額が高額になる場合は住民票などが必要になる場合も
購入の場合も、店舗によって異なりますが運転免許証の提示など本人確認が必要な場合があります。 - 新幹線のチケットはどうやって使う?帰りの分は?
- 金券ショップが取り扱う新幹線のチケットは、主にばらの回数券と株主優待券です。
ばらの回数券は通常の切符のように、大阪→東京などといった縛りはありません。
区間が同じであればどちらからでも乗ることができ、行き帰り関係なく使用できます。
株主優待券を持っていると、割引価格でチケットを購入できますが、一度窓口に行く必要があります。
ばらの回数券の場合、そのまま乗車できるため便利です。 - アマギフは金券ショップで買取できますか?
- お店は限られるものの、アマギフの買取を行っている金券ショップもあります。
ただし、「カードタイプだけ買取可能」「購入時のレシートが必要」など、条件がある場合がほとんどです。
アマギフそのものが買取対象外の金券ショップもあるので、事前に確認してください。
金券ショップでアマゾンギフト券が買取しづらい理由
金券ショップの利用者まとめ
この記事では、金券ショップの利用者について利用者の特徴や利用者によくある質問をまとめました。
金券ショップは世代・性別を問わず40%の利用者がいました。
1度でも利用したことがある人を含めると、その割合はもっと増えます。
上記でご紹介した市場調査では、今後の利用意向についても調べています。
今後の利用意向については、半数の人が「ぜひ利用したい」「まあ利用したい」と回答しています。
これから金券ショップの利用を考えている方は、是非お得にお買い物しましょう♪